イタリア旅行で気をつけること《トイレ編》

イタリア旅行で多くの人が気にしているイタリアのトイレ事情。多くの日本人がイタリア旅行で便座無しのトイレに困惑してきたので、今では旅行雑誌にも書かれています。実体験を元にイタリアトイレ事情をまとめてみました。

目次

イタリアのトイレ事情

イタリアのトイレの1番の問題は、便座が無いことがあるということ。誤解をしないでもらいたいのは、住宅やホテルには便座があります。便座が無いのは、一部の公共のトイレ、レストランやバール、美術館や博物館などの観光名所です。

便座が無い状況で育ったイタリア人にとって不便ですが、驚くことではなく普通なことなのです。日本の水洗トイレは当たり前ではなく、恵まれているんだなと実感しますね。

便座がない問題

イタリアの外での標準的なトイレはこれ。便座がありません。どこの公共トイレ、レストラン、美術館、博物館が便座が無いのかは実際に行ってみないとわかりません。写真、感想付きのイタリアトイレ状況アプリがあったら需要がありそうだなと個人的には思っています。

まさにイタリアでは毎日トイレガチャを引く感覚。とりあえず、便座があったら星1、トイレットペーパーがあれば星2って感じで、自分で掃除して用を足せれば最低限の合格ライン。

イタリア・ローマの空の玄関口フィウミチーノ空港のトイレは、便座だけでなく蓋もあり!リニューアルしただけのことがある!空港、ショッピングモールは綺麗か汚いかは掃除のタイミングもあるので何とも言えませんが、基本便座があるので安心です。

トイレットペーパーは8割ある

イタリアではトイレットペーパーが無いとブログなどで紹介している人がいますが、8割はあり、個人的な感覚では9割はあります。掃除ができていなくてトイレットペーパー切れという運が悪い時があるかもですが、旅行、留学でイタリアで3年程過ごした経験上で置いていなかったトイレに当たったのは2、3箇所くらいです。

トイレットペーパーの補充ができていないケースを想定して、ポケットティッシュを常に持っておくと言う感覚が良いですね。

男性と女性でハードルは違う

そうこのトイレ問題、すでに察した人もいると思いますが、男性と女性ではハードルの高さが雲仙の差です。男性は、大の時に困りますが、女性は基本的に困る状況です。じゃあイタリア人女性はどうしているの?というと。。。

①空気椅子の体勢でする
②片足を便器に乗せて行う(犬が小をする時の体勢をイメージ)
③トイレの縁にトイレットペーパーを引いてちょこんと腰掛けて用を足す
④自宅まで我慢

と言う感じです。日本人的には信じられませんが、小さい時からしていれば自然と対応できてしまうものなのかもしれません。

基本トイレは有料

イタリアでは、トイレはお金を出して借りるものと言うのが一般的。公衆トイレは基本有料なので、1、2ユーロ硬貨は常に持っている様にしましょう。たまに無料なところがありますが、そんなところは用が足せれば良いレベルの便器はありますと言う感じ。

街中では、バールに入って飲み物や食べ物を買うのでトイレも使わせてねと言うことです。お金を払って、入場する観光名所なども入場料払っているからトイレ使用してもいいよと言うのが含まれていると思ってください。日本のコンビニのようなものはありませんので気をつけましょう。

バールでも気を抜くな

よくイタリア観光中にトイレに行きたくなったら、街中のバールでエスプレッソでも飲んでトイレを借りましょうなんてのがありますが、これも実はトイレガチャです。便座がない可能性もあるし、汚い可能性があるというのは頭の片隅にに入れておきましょう。

個人的にイタリアの色々な都市のマクドナルドに行ったことがありますが、便座とトイレットペーパーがあるのでバールよりもおすすめです。

鍵が壊れていることも!?

イタリアのトイレでたまにあるのが鍵が壊れている、そもそも無いという問題。トイレが1つしかなく、並んでいる状況で後ろの人がいれば大丈夫ですが、誰もいなければ急にドアを開けられてしまう可能性も。そんな時はトイレのドアにストール、マフラー、ハンドタオルなどをかけて使用中とアピールする人もいます。

私が通っていたミラノのデザイン学校の各階のトイレは、手洗い場所と男女共用の個室が2つある設計でした。1箇所壊れていたトイレがあり、イタリア人のクラスメイトはトイレ内に誰か入ってきた足音が聞こえたら「使用中」と言うか、咳払い、口笛、携帯で音楽を鳴らし続けるということをしていました。

高速列車に乗るなら駅では我慢

イタリア旅行中に都市間を高速列車フレッチャロッサ(遅れることが多いので個人的には腑に落ちないけど、日本の新幹線のポジション)、優等列車のフレッチャビアンカを使う人も多いと思います。

列車に乗る前に駅でトイレをというのが日本人的な考え方ですが、有料の駅のトイレよりも列車の中の方がおすすめです。便座あり、ハンドソープ、ハンドドライヤーもあり!写真は、実際に使用したフレッチャロッサのトイレを撮ったもの。

流し方はオート型・背面ボタン型・変則型

イタリアのトイレの流し方は、オート型、背面ボタン型、変則型があります。

オート型は、日本でも見かけるようなセンサーが壁にあって最新のトイレはこれですね。背面ボタン型は、色々なモデルがありますが比較的わかりやすく一般的なものはこれです。変速型は、足踏みペダルや壁にレバーがあるものなどです。どうやって流せばいいのかわからない場合は、足元、周りを見渡してみてください。

常に持ち歩きたいもの

イタリア観光の際に持ち歩きたいものは3点です。

除菌シート

一つ目は、除菌シート(除菌ウェットティッシュ)。日本でも基本的にいつも持ち歩いている1個12枚入りで税込120円の無印の除菌シート。これが、イタリア旅行で大活躍します。便座がある、なしに関わらず基本汚いのでほぼ観光地のトイレでは自分で掃除が必要です。7〜10日で2つ、2週間なら3つあれば安心です。

イタリアの古いトイレでは、水流の関係でそのまま流せないところが多いので設置されているゴミ箱に捨てることをお忘れなく。

セリアの除菌ウェットティッシュは、10枚入りが2個で100円。このシリーズは色々と雑貨・日用品を展開していてお気に入り。

S字フック

2点目は、S字フックです。100均でも買えますが、無印のトラベルS字フック(税込390円)がおすすめです。耐荷重2kgで、ポリアセタールという樹脂を素材に使用していて軽いです。

使う時に開くと円形からS字になるという、持ち歩きを考えられたデザインも好印象。コートやバッグなどをかけることができ、着込む秋冬は特におすすめ。

S字フックを使う時は、ドアにかけると外側から手を伸ばして盗られてしまう可能性もあるので、かける場所には気をつけましょう。ドアしか掛ける場所がない時は、必ず目を離さないように!

バッグのみの時はドアノブに掛けることが多かったです。

水に流せるポケットティッシュ

3点目は、ポケットティッシュです。トイレットペーパーがないなんてこともざらにあるイタリア。100均で買える水に流せるポケットティッシュなら、水流が弱いイタリアでも安心です。

日本の紙製品のレベルは高いので、該当でもらえるポケットティッシュでも問題が無いと思いますが、水に流せるポケットティッシュを用意しておくと水に溶けやすいので詰まりを気にせず流せます。

写真は、セリアで買える水に流せるポケットティッシュです。12個入りで税込110円。

ベストオブトイレ in Italy

イタリアで驚いたトイレは、ブラッチャーノにあるオデスカルキ城のトイレ。デザイン性があって、綺麗でベストオブトイレ in Italyだと感動して写真を撮ってしまいました。 たまにこういった大当たりなトイレもあります。トイレガチャのSSR(スーパースペシャルレア)

ハンドソープにダイソンのハンドドライヤー付き。イタリア人はイタリア全土にこのトイレをモデルに布教活動をすべし!個人的には、ヴェネツィアのオーバーツーリズム対策よりもトイレ問題をまずはどうにかしろと思っています。

最後に

イタリア旅行の際に困らないように毎日行くトイレ事情を知っておくことが、実は1番大切なことかも知れません。男性、女性問わず、除菌シート、S字フック、ティッシュペーパーは、カバンに入れて置くと安心です。イタリア旅行のトイレガチャで困らないように準備をしておきましょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

イタリアに3度旅行で訪れ、その後ミラノでメンズ服のデザイン留学をした東京生まれ千葉県育ちの日本男児。実際に住んでみてわかったこと、旅行だから感じることをベースに記事を書いています。イタリアに旅行をしたい日本人、日本を旅行したいイタリア人がもっともっと増えてほしいなぁと思っています。

コメント

コメントする

目次